2012年末、王德傳茶荘の台北本店は長春路から中山北路に移転しました。中華風の赤字に墨字の落ち着いた書が德傳の茶のイメージを伝えます。これからの輝かしい未来に向け、あらためて中華の知識人が世に向き合う心構えに立ち戻り、本質から出発いたします。学問を探究するように茶荘を守り、古書を収める書庫のように茶の香りを収め、現代の知的な暮らしをすみずみまで丁寧に極めます。茶の香りのための空間、客人のための時間をいつも提供し、どの光景にものびのびと心が安らぎ、茶の細やかさと素晴らしさを味わっていただけるよう願っています。
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2019年9月、茶文化の振興に取り組み、総合体験スペースとして東京・日本橋に初出店。店舗は3つのエリアに分かれる予定で、小売エリアには台湾産のウーロンティー、チャイニーズブラックティー、チャイニーズグリーンティー、チャイニーズティーセットなどが展示され、ティーハウスエリアには「公府ティーエリア」と「スペシャルティーエリア」が計画されています。 「ゴンフーティーゾーン」はドイツのティーマスターが演じる「スペシャルティーゾーン」には、特別なウーロン、ウーロンカクテル、ウーロンバブルティー、高圧の新鮮な台湾ウーロンティーが含まれます。お茶の友達を知り、交流し、大切にし、道徳の本質を実践しながら、さまざまなお茶を飲む体験をしたいと思っています。
王德傳茶荘の物語の由来は1862年までさかのぼります。創業者の王俺尚が清の時代の同治元年(1862)に中国大陸の福建省から台湾に渡り、台湾の首都だった台南に茶問屋を構えたのが始まりです。百年以上続く伝統と情熱、その中で豊かな経験を積み重ねつつ、伝統的な中国茶を新しい解釈でとらえ直し、茶葉のまったく違う一面を引き出して現代のお客様にお届けしています。
また、全く新しいコンセプトのショップを開設、シンプルかつスタイリッシュでありながら老舗としての誇りがうかがえるような店構えは、特に購入するのでなくとも気の向くままに立ち寄り、茶の知識にふれたり音楽を聴いたり、上質のお茶を試したり、どんなシチュエーションでも素晴らしいひとときをもたらしてくれます。
わたしたちは茶のエキスパートとして茶葉についての豊かな知識、鋭敏な味覚を常に備え、一年の大半を台湾や中国のさまざまな産地で過ごします。最高の茶葉を求めつつ、産地それぞれの土壌や気候、雨、標高、生産者の栽培のようすをつぶさに観察して理解を深め、茶の味わいにどのように影響を与えるか精確に把握できるよう努めています。
創業当初から百年余り、一貫して選りすぐりの茶葉を炭火で焙煎し、茶葉それぞれが持つ最高の風味を引き出します。茶の性質と口当たりをより際立たせる焙煎を心掛け、その茶葉に適したタイミングを見極めて発酵を止め、それぞれ個性豊かな茶葉に仕上げています。焙煎の仕方を茶葉に合わせて変えることで、「香り」と「味わいが持つたたずまい」を余すところなく生かし、筋の通ったコクのある、奥ゆかしく香り高い最高の茶葉をお届けします。
王德傳茶荘の五代目、王俊欽氏はよき茶を求めて中国と台湾を行き来する中、茶葉と茶器がきれいに収納できて持ち運びやすいトランクをオーダーメードし、いつでもよき茶を隣人と楽しみ、茶人の品格を表現したいと考えました。そこで、ルイ・ヴィトンに呼び掛け、王俊欽氏の企画により「茶人のためのトランク」を作り上げました。2016年から2019年にかけ4年連続で斬新なテーマのトランクを発表。奥深い中国茶の品格と温故知新の精神を表現する、レトロでありファッショナブルなトランクに仕上がりました。
「徳をもって人に伝え、茶をもって友に会する」ーー王德傳の初心に立ち返り、アートと茶塾が一体に。耳、目、鼻、舌など五感を通じて現代の文人の豊かで素敵な暮らしをお届けします。
さまざまなメディアが時を超えて伝統を伝える王德傳の精神を目撃。